ChatGPTをAI校正ツールに!TrackChangeGPTを徹底解説

文章を書くとき、以下のような問題に直面したことはありませんか?

  • 文章の誤字脱字のチェックが大変
  • もっと適切な表現方法を知りたい

そんなときにはAIチャットのChatGPTが大変便利です。「次の文章を校正して」とだけ頼むことで、簡単に文章の校正が可能になります。

今回紹介するChrome拡張プラグイン【TrackChangeGPT】は、そんなChatGPTの校正機能をさらに便利に活用するためのツールです。校正箇所の文字を赤色・緑色に変えて視認性を高めるだけでなく、直接文章の編集も可能となります。しかも無料です。使わない手はないですね。

TrackChangeGPTを利用して、高品質な文章の執筆を効率的に進めましょう!

目次

Track Change GPTのインストール方法

Track Change GPTは、Chromeの拡張機能です。次のページからインストールしてください。

インストールが完了すると、ChatGPTに【Track Change Disabled】というボタンが追加されています。

Track Change GPTの使い方

ChatGPTに校正を依頼する

文章を入力し、ChatGPTに校正依頼をかけます。

プロンプト例

次の文章を校正してください。

校正モードを起動する

「Track Change Disabled」を起動すると、文章校正モードになります。文章の修正前が赤色、修正後が緑色で修飾されます。

文章を校正する

赤色・緑色で表示された文字を左クリックすると、「Accept・Reject」の選択肢が表示されます。校正の提案を受け入れるならAccept、拒否するならRejectを選択しましょう。

全ての提案を受け入れる場合は「Accept All」、すべての提案を拒否する場合は「Reject All」を選択します。

また、「Edit Mode」を選択することで文章を直接編集することができます。Undoも用意されており、簡易的なエディターとして利用できます。

注意点

製作者曰く、ChatGPTで動作する他のChrome拡張を入れている場合、正しく動作しない事があるとのことです。もし挙動が変だと感じたら、拡張機能を停止するなどして試してみましょう。

プロンプトと使用例

次の文章を題材に、プロンプトの利用例を紹介します。

ChatGPTを利用するメリット エントリーシートを作成する際に、ChatGPTを利用すると、以下のようなメリットがあります。

・執筆時間を効率化できる

普通であれば自分で文章を考え、書き起こす必要があります。しかしChatGPTを使えば、ある程度の文章を生成してくれるため、時間と手間を大幅に削減することができます。 新卒採用の方は研究や大学院入試などと時期が重なる人もいるかもしれません。エントリーシートを書く時間はそれなりに時間がかかるため、時間を節約できるのはありがたいですね。 転職の方は、会社に勤めながら職務経歴書を書くことになります。残業の多い会社に勤められている方は時間を捻出するのも大変でしょう。ChatGPTを利用して効率化したいですね。

・誤字脱字を防ぐことが出来る

自分で文章を考える際には、ミスや誤字脱字が発生することがありますが、ChatGPTを使えば、文章を自動で生成できるため、そのようなミスや誤字脱字を防ぐことができます。また、自分で書いた文章に対して「校正して」と書けば助動詞なども自動で修正してもらえます。本来であれば他人に読んでもらうのがベストですが、忙しい中ではそれも難しいことがあります。ChatGPTはいつでも好きなだけ利用できるので、活用したいですね。

・よりよい文章が書ける

就職サイトなどでエントリーシートや職務経歴書の書き方を説明していますが、いざ自分で書こうとするとなかなか難しいですよね。文章を書くことに慣れていない方は適切な表現方法や言葉遣いに苦労することがありますが、ChatGPTを利用することで、より自然な文章を書く手助けになります。 また、このサイトではある程度入力すれば文章を自動生成できるプロンプトテンプレートを紹介しています。就職サイトで紹介されているコツを組み込んだテンプレートなので、かなり実践的な文章が生成できますよ!

https://ai-popularizer.tech/chatgpt-entrysheet/

基本的な校正をおこなう

プロンプト例

Proofread this but only fix grammar in Japanese:

2023/6/22 現在、GPT-4リリース当初よりも冗長な返答をするようになりました。修正箇所が多いですね。

大幅に書き直す

プロンプト例

Please paraphrase the text below in Japanese:

先のプロンプトより多くの箇所を書き換えてくれました。

ChatGPTには他にもいろいろな校正や添削の方法があるので、次の記事もぜひ参考にしてください。

editGPTと比較

弊ブログでは、同様の機能をもつ【editGPT】を先に紹介しています。

こちらも大変便利ですが、どちらのほうが便利か比較しました。

Track Change GPT
editGPT
  • 対応ブラウザはChromeのみ
  • 修正提案を個別にクリックして受け入れる
  • 文章を直接編集できる
  • Undoができる
  • 統計情報がない
  • ChromeとFirefoxに対応
  • 修正提案の範囲をドラッグして選択できる
  • 文章はChatGPTの修正を受託・拒否でしか編集できない
  • Resetしかない
  • 修正箇所の統計がわかる

editGPTは、修正箇所をドラッグしてまとめて受託・拒否を選択できるので、操作が早いです。

一方、Track Change GPTは修正提案を一か所ずつクリックして反映させるので、一文ずつ吟味しながら文章を編集したい方にオススメです。また、文章の直接編集やUndoなど、簡易的なテキストエディタとしての機能を持っています。

修正提案の受託拒否のシンプルな操作しか必要ない・Firefoxユーザー → editGPT

1文ずつ吟味して編集する・テキストエディタのように編集したい → Track Change GPT

Track Change GPTの開発元

専門性の高くミスが許されない論文は、依然としてAIではなく人間の専門家に依頼するのが間違いありません。

TrackChangeGPTの開発者は【研究者のための校正比較】というサイトを運営されており、論文のような高い専門性と品質が求められる校正サービスを紹介しています。料金や取扱分野などを比較しているので、論文を執筆する研究者の方はぜひご覧ください。

Track Change GPTは安心して利用できる

製作者は上述の通り、信頼できるWEBサービスを運営しています。また、Track Change GPTの紹介ページには次のようにも書かれていますので、入力した情報がどこかに漏れてしまう心配はありません。安心して利用できる拡張機能となっています。

Track Change GPTは、ユーザーの入力情報を保存したり、別のサーバーに送るなど、ユーザーの不利益につながるようなコードは含まれていません。ChatGPTを開いているブラウザを閉じれば、全ての情報は削除されます。

プラグイン上で編集したデータは問題ありませんが、そもそもChatGPTに入力したデータはOpenAIに利用される可能性があります。そのリスクは承知した上で利用するようにしましょう。

TrackChangeGPTは超便利な無料の校正ツール

TrackChangeGPTは無料で利用でいるAI校正ツールとしてとてもよい出来になっています。類似のプラグインよりも多機能でUIも洗練されており、とても使いやすいです。ChatGPTを校正に利用する方にとって間違いないものとなっているので、ぜひ一度お試しください。

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この記事を書いた人

元プログラマーのパソコンオタク。ChatGPTをきっかけにAIの凄まじさを認識し、ブログで情報発信を行う決意をする。基本インドアだが稀に山を登りごく稀にキャンプをする。

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