インターネットが情報で溢れかえっている現代において、効率的に情報を消化する方法が求められています。そこで本記事では、AI技術を活用した長文の要約方法について解説します。
ChatGPTやその関連技術であるBingチャットAIを利用すれば、WEBページやPDFの論文も簡単に要約できますよ!
ChatGPTとは?
ChatGPTとはOpenAIが開発した言語モデルです。言語モデルというと難しいですが、すごくざっくり説明すると言葉の連想ゲームができるプログラムのことです。ChatGPTは対話形式での利用に特化しており、LINEの用に文章を打ち込めば回答が得られるので誰でも簡単に利用できます。
アカウントが無い方は、まずは以下の記事を参考にアカウントを用意しましょう。
ChatGPTを利用した要約方法
まずはChatGPTを使った基本的な要約方法を紹介します。
基本的な要約方法
文章を要約するときは、以下のプロンプトを入力するだけでOKです。
次の文章を要約してください。
#要約する文章
試しに次の文章を要約してみましょう。元となる記事はそこそこの文章量なので、序文を切り出して要約しています。
エントリーシートの作成は、就職・転職活動において欠かせない重要なステップですが、多くの人が苦手意識を抱いています。しかしChatGPTを利用することで、手間や時間を大幅に削減しながら、ミスや誤字脱字を防止し、より自然な文章を書くことができます。本記事では、エントリーシートの作成にChatGPTを利用する方法や注意点について解説し、文章を自動生成するプロンプトを紹介します。この記事を読めば、あなたも効率的かつ簡単に、魅力的なエントリーシートを作成することができるようになりますよ! エントリーシートを作成する際に、ChatGPTを利用すると、以下のようなメリットがあります。 執筆時間を効率化できる 普通であれば自分で文章を考え、書き起こす必要があります。しかしChatGPTを使えば、ある程度の文章を生成してくれるため、時間と手間を大幅に削減することができます。 新卒採用の方は研究や大学院入試などと時期が重なる人もいるかもしれません。エントリーシートを書く時間はそれなりに時間がかかるため、時間を節約できるのはありがたいですね。 転職の方は、会社に勤めながら職務経歴書を書くことになります。残業の多い会社に勤められている方は時間を捻出するのも大変でしょう。ChatGPTを利用して効率化したいですね。 誤字脱字を防ぐことが出来る 自分で文章を考える際には、ミスや誤字脱字が発生することがありますが、ChatGPTを使えば、文章を自動で生成できるため、そのようなミスや誤字脱字を防ぐことができます。また、自分で書いた文章に対して「校正して」と書けば助動詞なども自動で修正してもらえます。本来であれば他人に読んでもらうのがベストですが、忙しい中ではそれも難しいことがあります。ChatGPTはいつでも好きなだけ利用できるので、活用したいですね。 よりよい文章が書ける 就職サイトなどでエントリーシートや職務経歴書の書き方を説明していますが、いざ自分で書こうとするとなかなか難しいですよね。文章を書くことに慣れていない方は適切な表現方法や言葉遣いに苦労することがありますが、ChatGPTを利用することで、より自然な文章を書く手助けになります。
https://ai-popularizer.tech/chatgpt-entrysheet/
要約をお願いしてみましょう。
結果は次の通りになりました。
ChatGPTを使ってエントリーシートを作成することで、文章を自動生成するため時間と手間を大幅に削減でき、ミスや誤字脱字を防止し、より自然な文章を書くことができる。就職・転職活動において重要なステップであるエントリーシートの作成において、ChatGPTを利用する方法や注意点について解説し、文章を自動生成するプロンプトを紹介している。エントリーシートを書く時間を節約できるため、忙しい方にも効率的かつ簡単に魅力的なエントリーシートを作成することができるようになる。
長文は文章を分割して入力する
ChatGPTは一度に入力できる文字数に上限があり、長文を入力すると次のようなエラーメッセージが表示されます。
具体的に何文字が上限なのかは、実ははっきりとはわかりません。日本語だと大体2600文字程度になります。
ChatGPTは、テキストデータの量をトークンという単位で数えています。英語は1単語=1トークン。日本語は1文字=1トークン以上となっています。日本語は1文字あたりのトークン数が不確定なので、具体的に何文字が上限か分からないのです。
そのため、長文を要約する場合はちょっとしたコツが必要です。文章を分割して入力し、最後に「これまでの内容を全て要約してください。」とお願いしましょう。
これまでの内容を全て要約してください。
それでは例を見てみましょう。著作権フリーの文章をお借りしました。長い文章ですので2回に分けて入力します。分割中の文章も逐次翻訳されますが、無視してください。
文章の分割入力が終わったので、これまでの内容をまとめてもらいましょう。
要約された文章
この文章は、以前は若い作家や芸術家たちが先輩作家や先人たちから指導を受けたり、伝統的な芸術や技術を学び継いでいたが、現代ではそのようなことが少なくなっていることを指摘している。この現象は、新しい時代の到来を示す一方で、伝統や蓄積を放棄することで若い世代が同じ地点に到達することができなくなる可能性もある。また、文章のマチェールに対する愛情が失われており、奇をてらった形容詞の多い文章が多すぎるということも指摘している。
しっかりと要約されていますね。元の文章は一つの文が長く読みづらいですが、とても読みやすくなっています。
要約文の内容を工夫する
要約される文章は、リスト形式やマークダウン方式を利用して重要な個所を太字にして表示することもできます。ひとつ前の、著作権フリーの文章の例をリスト形式で要約してみましょう。
要約された文章
・以前は若い作家や芸術家たちが先輩作家や先人たちから指導を受けたり、伝統的な芸術や技術を学び継いでいたが、現代ではそのようなことが少なくなっている。
・新しい時代の到来を示す一方で、伝統や蓄積を放棄することで若い世代が同じ地点に到達することができなくなる可能性もある。
・文章のマチェールに対する愛情が失われており、奇をてらった形容詞の多い文章が多すぎるということも指摘されている。
リスト形式で要約すると、要点がよりわかりやすくなりますね。これでもわかりづらい、という方は子供でも分かるように要約をお願いするのも面白いですよ。
要約された文章
昔は若い人が先輩から学ぶことが多かったけど、今は減ってきた。だから、昔のことが忘れられてしまうことがあるよ。文章も、わかりにくくて長くなってきているんだ。でも、新しい時代が来ていることもあるから、新しいことも大切だよ。
ものすごくわかりやすくなりました。要約の仕方も工夫次第でいろいろできますので、プロンプトを調整してみましょう。
英語を使う
ChatGPTは日本語より英語の方が得意です。一度に入力できる文章量が多くでき、要約の精度も向上。さらには回答スピードも早いです。
まずはGoogle翻訳やDeepLなどの翻訳サービスを利用して文章を翻訳し、英語にした文章をChatGPTに伝えて要約してもらいましょう。
BingチャットAIを利用した要約
ChatGPTではありませんが、その親戚ともいえるBingチャットAIの要約機能はとても便利で強力です。
BingチャットAIのベースとなっているGPT-4は、ChatGPTの無料版で利用できるGPT-3.5よりも最新なので、文章の要約精度が高いです。また、Microsoft Edgeに搭載されているサイドバーから、WEBページ要約やPDFの要約が簡単にできます。
BingチャットAIを利用したことのない方は、次の記事を参考に導入しましょう!
WEBページを要約する
Microsoft Edgeを起動し、要約したいWEBページを表示します。サイドバーからBingチャットAIを呼び出し、「このページを要約してください」とお願いしましょう。ChatGPTでは分割して入力しなければならなかった長文の要約も一撃です。
PDFを要約する
Microsoft EdgeでPDFを開き、先ほどと同様にサイドバーのチャットから「今ページを要約してください」とお願いしましょう。論文のような膨大な文章も問題なく要約できます。
WEBサービス【ChatPDF】を利用する
WEBサービスの【ChatPDF】を利用すると、PDFの要約が簡単にできます。【ChatPDF】にアクセスし、要約したいPDFをアップロードしましょう。そうするとチャット画面が表示され、要約の指示やPDFに基づいた質問ができるようになります。
ただし、WEBサービスにPDFファイルをアップロードすることになるため、個人情報や機密情報の取り扱いなどのリスクについて十分に把握したうえで利用しましょう。
まとめ
今回は、ChatGPTを利用した要約方法と、関連する便利な拡張機能を紹介しました。とても強力な機能なので、ぜひとも使いこなしたいですね!